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寒い冬にはおいしい鍋

みなさんこんにちは!!雪が降りそうで降らないもどかしい天気が続きますね・・・・(-_-;)

今日は日に日に寒くなっていく今だからこそおいしい、鍋について取り上げていこうと思います。

 

日本には、縄文~弥生時代ごろから煮炊きを目的とした調理器具がありましたが、鍋状のものが出現したのは鉄器が登場した7世紀からです。しかし、これらで作られる料理は汁物や煮物であり、現在の鍋物とは異なるものでした。また、各自が自分の膳で食事をする文化があったため、鍋で作った料理は調理が終わってから取り分けられるものであり、火にかけたままの鍋を直箸でつつくことはしませんでした。

江戸時代の都市部の人口は多く、多くの人々は狭い長屋などに住んでいました。そんな中で普及したのが七輪です。持ち運びできる便利なこの道具によって、鍋を「煮込みながら食べる」というスタイルが登場しました。

現在の「みんなで鍋をつつく」形が普及したのは、「ひとつの皿や鍋から料理をいただく」というスタイルが定着した、江戸末期から明治ごろと考えられています。

明治時代になると富国強兵策がとられ、それまで禁止されてきた肉食が奨励されるようになりました。これにより登場したのが「牛鍋」です。味付けは醤油仕立てのほかに味噌仕立てもあり、横浜や東京に多くの牛鍋屋が開店しました。
牛鍋は有名な仮名垣魯文の『安愚楽鍋』に「士農工商、老若男女、賢愚、貧福おしなべて牛鍋くわねば開化不進奴」と表現されるほど、文明開化の象徴的な存在として流行したものだったのです。

ところでこの牛鍋は現在、「すき焼き」と同じものとして扱われることがありますが、すき焼きの歴史はもっと古く、江戸時代に農耕具の鋤の上で肉を焼いたことからその名がついたという説もあります。

ひとくちに鍋といっても、定番の鍋から新ジャンルまで、いまや日本で食べられる鍋は100種類を超えます。

鮭と野菜を味噌味に仕上げる石狩鍋や、鳥の旨味が効いた醤油ベースのきりたんぽ鍋といった「郷土鍋」も、近年は全国各地で食べられるようになってきました。さらに、近年ブームのカレー鍋、コラーゲン鍋といった「新顔鍋」、魚介のうまみたっぷりなフランス・地中海地方のブイヤベースや、辛味がやみつきになる韓国のチゲ、2色のスープで有名な火鍋などの「外国鍋」も人気上昇中です。具材や味付けには決まりはなく、懐の深いからこそ、次から次へと新しい種類が登場する魅力的な料理が「鍋」です。

また煮ると出てくる灰汁ですがこれはうまみ成分が入っているためすべてを取り除くとおいしさが下がってしまいます。

鍋奉行の語源はご存知ですか?

鍋奉行という言葉の誕生にはちゃんとした由来があります。

江戸時代の初期は、鍋は貴重な道具でした。

そこで大切な鍋をきちんと管理するために設けられた役職が鍋奉行なのですね。
鍋を守るという仕事を名目に強い権限が与えられていたそうです。 
しかし、月日が経つにつれ、鍋は貴重品ではなくなってきました。
生産技術の進歩が原因です。

鍋奉行という役職の有り難みが薄れ、次第に名誉職になってしまいました。
ちなみに、初代鍋奉行は小早川秀秋とも大久保忠教とも言われていますが、定かではないようです。

 

さておいしい鍋でもつついて心も体も暖まりましょう~

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